2023年のスギ花粉の飛散量がかなりヤバいようです。例年の1.4倍、昨年の2.5倍にもなる予想です。では、なぜ花粉の飛散量が増えたり減ったりするのか?花粉はスギ花粉の他にどんな花粉があっていつ飛散するのか?あまり知られていない事もたくさんあるようです。
そこで、今や国民病ともいわれる花粉症の基礎知識について調べてみました。
花粉アレルギー(花粉症)とは
花粉症とは、人間の身体が花粉に対して起こるアレルギー反応です。くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみ、涙目、肌荒れなど様々な症状があります。アレルギー反応の原因となる花粉が飛散する時期に起こり、それ以外の時期には症状がでないのが特徴のようです。
なので、花粉アレルギー(花粉症)は季節性アレルギー性鼻炎と同じと言えます。
アレルギー性鼻炎鼻炎には『季節性』と『通年性』の2種類があり、季節性アレルギー鼻炎のうち花粉が原因のものを花粉症と呼ばれています。
花粉アレルギー(花粉症)の起源
では、花粉症はいつからあるのでしょうか?花粉症の歴史は、紀元前1800年代のバビロニアの呪文に、花粉症らしき症状が記されていて紀元前460年ごろには古代ギリシャのヒポクラテス(医師)が、『体質と季節と風が関係している』と花粉症と思われる病気について残している記録があり、紀元前100年ごろの古代中国では、『春にくしゃみ、鼻詰まり、鼻水が増える』という記録も残っています。花粉症は現代病だと思われていますが、古くから人々を悩ませてきた病気だったようです。
花粉と季節性アレルギー鼻炎の関係が明白になったのが19世紀のようです。当時のイギリスで夏になると風邪のような症状に悩まされる人が多くいて、ほとんどの患者が畜産の仕事についていて、牧草の刈り取り時期に症状が現れるため、『枯草熱』と呼ばれ、そののち、原因がイネ科の牧草の花粉であることがわかりました。
日本では、1961年のブタクサの花粉による花粉症が報告されたのが最初です。よく聞く、スギ花粉症は、その2年後の1963年、カモガヤ花粉が1964年、ヨモギ花粉が1969年と続いて、現在までに60種類以上の花粉症が報告されているようです。
花粉アレルギー(花粉症)とライフスタイル
花粉症で悩んでいる方は、花粉症の時期になると症状が辛くて仕事や日々の家事、勉強など全てにおいて集中力が低下し、はかどらなず、睡眠不足になったりと日常生活に大きく支障をきたすことになります。花粉症は日常生活に色々な悪意影響を及ぼし、下記にあげるような項目があげられています。
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勉強・仕事・家事への支障
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精神集中の不良
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思考力の低下
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記憶力の低下
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読書や新聞への支障
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運動、アウトドアへの支障
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外出の支障
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人との交友・交流への支障
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他人との会話・電話の支障
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まわりの人が変にきになる
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睡眠障害
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倦怠感
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疲労感
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気分が晴れない
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イライラする
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憂鬱になる
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生活に不平・不満がつのる
花粉アレルギーを引き起こす樹木その飛散時期と生息地
花粉アレルギーを引き起こす樹木
スギ・ヒノキ・ハンノキ・シラカンバ・オオバヤシャブシ・ケヤキ・コナラ・クヌギなど花粉症の原因になる。
生息地と飛散時期
北海道地方
スギ花粉が3月中旬~5月中旬、ヒノキ花粉は4月下旬~6月、ハンノキ花粉は3月中旬~5月中旬、シラカンバが4月下旬~6月上旬
東北地方
2月中旬~4月までの2.5ヶ月がスギ花粉の飛散ピークです。その後6月中旬まで飛散が続きます。年間を通して少量の飛散はあります。ヒノキ花粉は3月中旬~5月中旬まで飛散します。
関東地方
多摩地方から都心へ大量のスギ花粉が飛来します。2月~4月までの約3ヶ月間が花粉飛散のピークです。ヒノキ花粉も多く、3月~5月中旬がピークになります。
中部・東海地方
スギ花粉が2月中旬~4月ごろがピークで、ヒノキ花粉のピークは3月中旬~4月中旬です。1月~4月にかけてハンノキ花粉が少ない飛散量ですが飛びます。
関西・四国・九州地方
スギ花粉が2月~3月がピークになり、5月中旬には殆ど飛散しなくなります。九州地方は飛散の期間が長く、秋、冬にも花粉が確認されます。ヒノキ花粉は3月中旬~4月上旬がピークで5月まで飛散します。
生息地域としては、スギ、ヒノキ、ハンノキは全国に生息していますが、北海道地方では少なく、花粉の飛散量も多くありません。ただ、シラカンバは北海道、東北の一部に多く、そのほかの地域では見かけることはありません。
すぐにできる花粉アレルギー対策
原因となる花粉を浴びない事が花粉症対策の基本です。飛散距離の短い草本花粉は、生育している場所に近づかないことが有効な花粉症対策になります。
花粉症情報をチェックし花粉症情報に注意することが大切です。
テレビの天気予報やWebサイトで飛散状況をリアルタイムでチェックしましょう。
花粉の飛散量が多い時期や時間帯の外出を控える。
スギ花粉は、1日のうちで12時ごろ、17時ごろが飛散のピークです。この時間帯を避けて外出することで症状を緩和することが期待できます。
花粉は衣服に付着するので、できるだけ付着しにくい素材を着る。
ウール素材のような付着しやすい素材の衣服は極力着ないこと、また、ツルっとした素材の衣服にしましょう。マスクや手袋、眼鏡でガードすると効果的です。
帰宅したときは花粉をよく払う。
うがい、正しい手洗いなどしっかりとすることが大切です。
部屋の掃除はこまめに。
また、飛散量の多い時などは窓や戸を必ず閉めましょう。
空気清浄機を稼働させる。
花粉が飛散している時期は空気清浄機を常に稼働させる。特に寝室に置くと、睡眠中の症状を抑える効果が期待できます。
花粉症サポートサプリメントなどを服用する。
花粉症対策用のサプリメントで体質から改善することが根本的な解決になる。
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